「アメリカに負けなかった男 バカヤロー総理 吉田茂」を見た

2020/02/25

テレビ 言いたいこと

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昨夜はチラ見のつもりがついつい「アメリカに負けなかった男 バカヤロー総理吉田茂」を見てしまった。

お手伝いさん役にしては美しさと存在感が際立つ松嶋菜々子さん、しかも名前が「こりん」、えっ?

調べてみると吉田茂は戦前に奥さんに先立たれ、「こりん」さんは元々は芸者さんで内縁関係から後に奥さんになり

2003年頃まで(96歳)存命だったらしい。「こりん」というのは源氏名だったのかもね。

見ていて印象に残ったのは、今国民にストライキを起こされたら日本は持たない、止めさせてほしいとマッカーサーに願うも拒絶されるやいなや、いきなり室内の電気のスイッチを切って真っ暗になった中、吉田茂が訴える場面、

アメリカとの講和条約が締結され、部屋でひとり背を向けて座っている白洲次郎に池田、宮澤コンビが「花も~、嵐も~」と大声で歌い始めると、最初は無言だったのに途中から涙しながら歌い始める次郎の姿、

ドラマだからドラマチックに盛り上げていて、エピソードが事実なのか、実際はどうだったのかはわからないけど、歴史の一場面がわかって興味深かった。

それと、どうしても役者と本人を重ねてしまうから鶴瓶の吉田茂はアリだとしても、宮沢喜一を演じるのが勝地涼さんなのはイケメンすぎて、晩年の物静かな小柄なお爺さんのイメージしかない私には、こんなタフな場面を経験してきた政治家だったとはちょっと意外だった。田中角栄が絡んでいるのは納得(笑)

後に、この吉田茂の取り巻きの中から池田隼人、佐藤栄作、田中角栄、宮澤喜一と総理を歴任していくのだから、まさしく派閥と数の論理ってことなんだろうと思った。

そしてついには吉田茂の娘、和子の息子(吉田にとっては孫)の麻生太郎までが総理大臣になってるんだもん。

もともと吉田茂は外交官だった。どのくらい英語が出来たのかはわからないけど、堪能だとか流ちょうにしゃべるとかは重要ではなく、絶対後へは引かないという強い気持ちがあったからこそ成しえたのだと思う。出川イングリッシュと同じく、通じなくても、あきらめず、何度も正面からぶつかっていくあのガッツと重なって見えた。

私は歴史が好きだ。だけど、学校での歴史の授業は縄文、弥生時代やメソポタミア文明に時間を割きすぎ、近代史のところなんてほとんど手つかずかさっと流して終わってしまった。田舎だったし、よその学校ではどうやっていたかはわからないけど、大昔の教養的な歴史を学ぶより、近代史を知ることのほうがずっと重要だと思う。


可愛い声としゃべり方が意外だ。

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