毎日読んでるミャンマーブログ、その一つに「週刊SPA取材能力の欠如」というタイトルがあり、
見たら特に何も書いてなかったけど(今は書いてある)、検索するとSPAのミャンマー情勢の記事のことを指摘してるのだとわかった。
最近書いてなかったけど、あの政変から約8ヶ月経って忘れたわけじゃない、いつも気になっている。
小難しい世界情勢の話じゃなくて、現地で生活してる日本人のブログを読むといろんなことがわかってくる。
私はYahooニュースに載ったミャンマーのトップモデルpaing takhonがきっかけで、ミーハーな気持ちでたくさん検索して調べた。
一度見たら忘れられないあの漫画のような目を奪われる素敵な容姿(笑)
アジアでも私たち日本人に近い顔立ちで親しみを覚えたし、それまでまったく知らなかった(知ろうともしなかった)ミャンマーのことを知りたくなって読んだのがミャンマーブログだった。
武器も持たずたかがデモくらいで、躊躇せず頭を銃で撃ちぬく国軍の行為は信じられなかったし、ショックだった。
そんな悲惨な現場をスーティリさんのブログでモザイク無しで見たこともショックだった。
映画なんかじゃない、リアルで今起こっていることだった。
インターネットの普及で誰もが情報を発信できるようになったからこそ、世界中の人が目にした残酷な光景だった。
同じ国民なのに人の命をいとも簡単に奪う、なぜそんな惨いことが出来るのか、こんな弾圧はすぐにも止めてほしいと思った。
それは今も変わらない。
ただ、ミャンマーの人達が望むことは何なのか?と考えた時、たぶんそれは外部の誰かが手を貸して手に入るものではないんだろうなと思えてきた。
ミャンマーの国民性とか考え方、生活、環境、歴史、文化を知れば知るほど。
もし手に入ったとして、それはアフガニスタンのようにいずれはまた奪われてしまうんじゃないだろうか?
日本は平和だし自由で平等だ、でもそれらは義務を果たし、競争があって、秩序を守るからであって、ただ好きなように暮らしていてはそうはならない。
平和で穏やかな暮らしを望まない人はいない。それはミャンマーに135以上もあるという多民族の人たちも同じはず。
利権と権力を握る国軍や一部の高層はそれを手放したくないがために、躊躇せず国民の命を奪う。。。。
そうさせないためにはミャンマーの人たち自身が考えなきゃいけないんだと思う。
たぶんそれには教育が重要だろうし、少なくとも餓えて亡くなるような食料事情であってはいけない。
民政だったこの10年間はヤンゴンのような一部の大都市に世界中からお金が集まってバブルを巻き起こし、
見た目は諸外国の都市のような風景になっただけで、中身は何も変わっていないんじゃないだろうか?
大都市から少し離れただけでもミャンマーの人たちの暮らしは貧しいまま、あれだけの巨額の援助や資金もほとんど生かされていなかったとしか思えない。
ミャンマーの政変に加えコロナが追い打ちをかけ、現地に住んでいた日本人の多くは日本に戻っているようだ。
今後はビザの問題もあるだろうし、入国出来たとして以前のような生活が出来るのかもわからない。
でも大半の人は「戻りたい」って書いてある。
ミャンマー政変でそれに反対してデモが起こり、国軍の惨い仕打ちで多くの国民が犠牲になったのは事実。(実際はもっと酷い、いろんなことがあったはず、今もどこかで起こってると思う)
だけどデモはミャンマー全土で起こったわけではないし、ヤンゴンでも限られたエリアで起こっていたことだ。
デモが激しさを増し、連日のようにネットのニュースに流れていた時も、大通りからひとつ路地に入れば、肉や魚、野菜を売る露店が並ぶ日常の風景があったし、
ましてや都市から遠く離れた田舎ではクーデターもデモも影響せず、普段の暮らしだったようだ。
自分の目では見られない遠い異国で起こっていることを誰かが伝えようとすれば、どうしたってその人の主観が入る。
そこにデモで国軍と民衆が激しくやり合って銃で撃たれ炎上するような写真があれば、それが全てであるかのように見えてしまうかもしれないけど、そうではない。
ありのままに伝える、偏ったクローズアップをせずに正確に伝えるのって難しいね。
なのに、住んだことも、暮らしたこともないミャンマーのことをよく調べもせず、あたかもそれが正しいかのように断定した内容の記事に「・・・取材能力の欠如」となったみたいだ。
部外者なのに理屈をこねてしまったけど、私が気になっているのはpaing takhon(笑)
彼は解放されたんだろうか?英語ならまだしもミャンマー文字では何もわからない。
ただ昨日検索していた時に最近インセン刑務所から解放された人がpaing takhonがサインしてくれた服を着ていたというツイッターがあった。それによれば彼はまだ刑務所の中らしい。
4月からだから半年か。。。。
とにかく生きていて欲しい。そして無事に出てきて欲しい。