新幹線で隣りの座席に座った男の子

2021/12/31

帰省

t f B! P L

雪国育ちでもこの寒さは厳しい。


寒波の影響で新幹線が止まったり、運休になったりしないか不安だったけど運良く15分程度の遅れで済んだ。


その時の話なんだけど、上野駅から乗り込んだ私は、予想外の混雑にガッカリ、しかも隣りの座席にはすでに客が座っていた。


高校生くらいの男の子で、私が彼の足元をまたいで窓側の席に行き、立ったままコートを脱ぎモタモタ(ダウンを着ていた)していたら「お手伝いしましょうか」と声をかけられた。


大丈夫ですか?とか荷物上げましょうか?とか言われたことはあるけど「お手伝いしましょうか」は初、

なんだか照れくさくなって、ありがとう、大丈夫だから、と返した。

その時の表情が幼くて、もしかして中学生?なのかなあという気がした。


座席につくなりお腹が空いていた私はおにぎりを2個食べた後、


眠くなりウトウト、気がついたらもう福島駅でそこからは雪景色の写真を撮ったりブログを更新したりして、ふと隣りを見たら男の子がウトウトし始めた。


どこまで行くんだろう?米沢駅までかな?じゃなくても山形駅に着くまでの途中の駅で降りるだろうと思っていた。


車内は満席でも山形駅を過ぎれば残ってる乗客はひと車両に10人もいないからだ。


ところが山形駅を過ぎてもウトウトしたままで降りる気配が全くない。周囲の席はガラガラで私は降りる準備もしたいからこの座席から移動したいんだけどなあ。。。。


しばらくすると起きたので、どこまで行くの?と聞いたら「新庄です(終点)」と言うので、東京の人?山形の人?と聞いたら(詮索するつもりなど全くなかったが、今思うに聞き方が悪かったなあと)

「両親が新庄駅まで迎えに来てくれるんです。ボクの家は庄内ですが、学校は東京で今一人暮らししてるんです」

そんな話を聞くつもりはなかったのに、見知らぬオバさんに個人情報喋っていいのかな。


リアクションに困り、すごいね、勉強が出来るんだね、と言ったら


「ええ、まあ」

と否定せずで、素直な話しぶりからこの子はまだ中学生に違いないと思った。もしかしたら1、2年生くらいかもしれない。


田舎からまだ中学生の子を東京に出すくらいの良い家の子なのだろう。


オバさんは次の駅で降りるから、と、また足元をまたいで降りて来たわけだけど、


翌日その新幹線が新庄駅の手前で雪の影響で運休になったと聞いた。


順調に走って来てあと一歩の所で止まるなんて、あの男の子はどうしたんだろう、と気になった。


新庄駅に迎えに来ていた両親が連絡を受け移動するのに1時間、そこから庄内までしかも雪道を何時間かかったのだろう。

と、まあこんな出来事があったのです。


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