先週金行日の大雨の日の夕方、母に珍しい人から電話がかかってきた。
東京に住む叔母(父方の妹)からだった。
実家と父の妹たち(3人いる)との付き合いは薄い。昔からほとんど無い。その中で宮殿の叔母と私だけが薄いなりにもたまに会ったりしていた。
その叔母から一昨年年が明けたばかりの頃、夫である叔父が亡くなり葬儀を済ませたとの電話があった。
叔父が病気だなんてまったく知らなかった私たち。もともと付き合いが薄いのだし、まだコロナ禍ということもあって家族だけで葬儀を終えたというのは理解出来た。
母が香典を送ったらそのお返しでカタログギフトが届いて恐縮した母は叔母に電話を入れた(そんなことしなくていいのに)
が、何度かけても出ない。自宅も携帯も、留守電に入れてもかけなおしてこなかった。母はウチとはもう付き合いたくないのだろうと怒り、ことあるごとに私に愚痴をこぼした。
私は別に何とも思わないのだが、母にすれば嫁に来た頃叔母たちはまだ実家にいて面倒を見たのに、という気持ちがあるからかもしれない。
そんな叔母から大雨のニュースを見て心配して母の携帯に電話が入ってきたのだ。
母が直接的な表現で聞いたわけではないし叔母もそれにハッキリ答えたわけではなさそうだが、やはり叔母は母の電話を無視したらしい。
夫を亡くし、気落ちしているところに付き合いの薄い母(義理の姉)からの電話に神経を使いたくなかったんじゃないかということだった。
その気持ちは良くわかる!
看病で身も心も疲れ切っているところに、葬儀やらあれこれと短時間に決めねばならない。一番悲しいのは家族なのに矢面に立たされ、付き合いの薄い親戚の対応までしなければならない、それがしばらく続くわずらわしさ、、、、
私なら家のドアに鍵をかけ、自分の心が落ち着くまで誰にも会いたくないし、放っておいてもらいたい。
叔母はそれを実行しただけだろう。
片や母たちきょうだいは長兄のもと結束が固く義理を欠くことはしなかった。それが常識というものかもしれないが、裏では常にすったもんだがあって、私はいつも面倒くさいと思っていたし、今後もずっと続くのかと考えるとウンザリしている。
考え方は人それぞれだし、家族のことや親戚付き合いもそれぞれで、それは他人にはわからないし、とやかく言うことではない。
当たり前のことだとか常識だとかそんなことは気にせず、人に迷惑をかけないのであれば家族のしたいようにすればいいと思う。
いずれ香典やお返し文化もなくなればいいなと思う。