お気に入り動画のひとつ「たつおと海子」で、ある日海子さんが道端に落ちていたスズメのヒナを拾い、世話をして自然に戻すまでの経緯の動画が上がっていた。
その「前編」では動画を見た人から、法律に反している、すぐに動画を削除すべきというコメントがけっこうあった。
二人はそんなことは百も承知で保護したのだが、
事の正否は置いといて、
子スズメ(=ピヨ)が育って、自然に帰るまでの「後編」動画↓
私は前のアパートに住んでいた時、ある日ベランダから鳥の鳴き声がして見てみたら、隅にスズメのヒナが落ちていた(ピヨとまったく同じ大きさ)驚いて上を見上げるも巣らしき物は見当たらない。慌ててヒナを拾いあげ、とりあえず紙袋に入れ、(エサなんてまったく思いつかず)小皿に水を入れ、指を濡らして飲ませようとするも飲まない。
スズメのヒナはその体の小ささにもかかわらず、大音量でひっきりなしに鳴くのよ。当時上には大家(←過干渉でうるさい)が住んでいて、すぐにバレるな、とも思った。
それ以前に、可哀そう、何とかしてあげたいとは思いつつも自分には何もできない、とわかっていた。
外に返そうにも土のある所がないんだよね。よその家の庭に入るわけにもいかないし。
で、近くの遊歩道の植え込みの隙間にそっとヒナを返した、というか捨てたんだよね。
その先がどうなるか予想がついていたのに。
もし今後また同じ経験をしても、やっぱり同じ行動をすると思う。
でもさ、もし私が小さな子供の母親で、ある日「お母さん、スズメの子が道端に落ちていた、可哀そうだから拾ってきた、なんとかしてあげたい」って言われたら、
法令に反するから元の場所に戻してきなさい、、、とは言えないよ。
無事に育ったら自然に返すことを約束して一緒にお世話したと思う。
子供が理解するには経験と時間が必要だ。
海子さんたちの愛情と全力のお世話のお陰で、ピヨは立派に成長、自然の中へ戻っていった。
その翌日、外からスズメの鳴き声がして玄関を開けてみると、物干し竿に干したマキタの電気毛布(ピヨはこれに包まれて育った)の上にピヨがちょこんと止まっていた。
ピヨにスポイトでエサをあげると良く食べる。
お腹がいっぱいになって飛び立つピヨに、たつおが「困ったらまた来いよー」と声をかける。
そこからピヨは毎日やってきてエサをねだる日々が続いたのだが、ある日パタッと来なくなった。
自然界で生まれたスズメが一年後に生き残る確率は一割だそうだ。
ピヨは元気に育ってくれたけど、途中で亡くなる可能性もあっただろうし、自然の中へ戻っても長く生きられるかどうかはわからない。
助けたはいいけどわずかに命が伸びただけのことかもしれない。
それでも海子さんは庭先で毎日聞こえるスズメたちの鳴き声に「あの中にピヨがいると信じてる」
「生を全うしてほしい」という言葉があった。
私たち人間だってさ、ケガや病気をしても医療のおかげで助かって長生きもできるようになってるわけで、
強い者が生き残るということなら自然の摂理に反するし、、、生態系のバランスが崩れる、、、って言えなくもないと思うんだよね。
もし子スズメが道端に落ちていたら、、、、あなたならどうする?