先輩と食事を終え、帰宅後、ネットでコロナ関連の記事を読んでいるうちに、次に会う約束をしたことをすごく後悔した。
一日の感染者数が千人を超えた現在、幸いなことに職場や私の周囲ではまだ誰ひとり「感染した」という話を聞いていない。
マスクもしてるし、手洗いもこまめにしてる。ほとんど単独行動だし、会って食事をしても、よく知っている、予防を怠らない人だからたぶん大丈夫、、、、という気持ちでいた。
でもそれはたまたま運が良かっただけなのかもしれない。
コロナの潜伏期間は1~14日間と言われているけど、現場で治療にあたった医師の感覚では5日前後が多いらしい。
おそらくその約3~7日前にはすでにウィルスの侵入が完了し、そこまでは元気でいた、つまり普通に生活していた。
例えば前日に感染して翌日高熱が出たとかなら気をつけるだろうけど、発症までの日数があるため、自覚がないままウィルスをバラまいている可能性が高い。
コロナウィルスが狡猾なのは感染させても大半の人が軽い症状で、ロシアンルーレットのようにごくわずかな人たちを重症化させ、確実に集中治療室送りにし、医療現場を逼迫させることだ、と書いてあった。
そしてコロナは子供や若い人を運び屋にできるウィルスだから(子供は可愛いから)じじばばを容易に感染させてしまう。
先の見えない不安な時こそ人と会って励まし合いたいのに、コロナは距離や会話を奪うウィルス、とも書いてあった。
確かにそうだよね。
入院の面会にしても、赤ちゃんの出産の立ち合いも制限される。家族で支え合いたい、その瞬間を喜びたい時にそれが出来ない。
もしコロナに感染して亡くなってしまったら、家族ですらその死に立ち会えない。
気をつけていたのに、どこで感染したのかわからないという患者の経験談として、医師から「レストランは換気が良くないと、別のテーブルでウィルスがあった場合もすぐに回ってしまう。ほとんどが飛沫感染だから、マスクをしていない環境で喋りながら長時間人と食事をするのは危険」と言われたと。
大人数や長時間ではないにしても、誰かと会って食事すればマスクははずしてしまうから、感染の危険度は増す。
それを知らないわけじゃなかったけど、心のどこかで、たぶん私は大丈夫みたいな気持ちがあった。
もし私が感染したら(職場もだけれど)、プールに迷惑をかけてしまう。何日間が営業を休まざるをえなくなるんじゃないだろうか?
先輩は翌朝目覚めなくてもまったく後悔はない、とか言いきっているけど、そういうワケにはいかない。
私も年齢的に重症化の可能性はあるけど、高齢者はもっと危険だ。
今後、会って食事をするのは止めようと決めた。
◇
次は大戸屋のあの定食にしようと言ってたから、残念がるかなとプールへ行ったら先輩の姿は無い。
遅れてるのかな?と思ったけど、結局来なかった。
たぶん忘れたんだと思う(苦笑)