いつだったか、ロッカーで着替えながら「泳いでも全然痩せない」としゃべったら、あちこちから「泳いだって痩せるわけないわよ!」とおば様方の声が飛んできた。
泳いで痩せるか痩せないかで言えば、私は痩せると思ってる。
ただし、ダラダラとではなくある程度のスピードで15分くらいクロールで泳ぎ続けたらの話。
それを4回やって週4くらいやる。当然だけれど、食べる方も消費よりチャージを多くしちゃいけない。
走るのと同じでプールもある程度のスピードで泳ぎ続けると体が熱くなって汗をかくのよ、これで痩せないわけないじゃん。
でも実際はそこまでの体力もなく、スピードもないから途中自由なおば様方が現れて、コースがとれなかったり、かわせなくて止まったりして泳ぎ続けるのが難しいのが現状。
ほんとおば様方は自由だから気が抜けない。
例えば3コース分の広さがあったとして、私が左端の1コースから泳ぎ始めたとする、右端の前方の3コースからはこっちに向かっておば様が背泳ぎを始めた。
真ん中の2コースが空いてるから、もしおば様が途中で曲がっても十分だと思うでしょ?
ところが3分の2ほど泳いだところで突然、目の前に背泳ぎをしていたおば様の頭が現れたりする。
たいていこういう人は気にしない性格なので、何度ぶつかりそうになっても延々と背泳ぎを続ける。
ということで、おば様方の背泳ぎが多めになった時は無理して泳がずに、隅の方で体を動かすようにしている。
最近、底(3.5m)まで潜れるようになったので(直立態勢だけど)それを繰り返している。
まず最初に真剣白刃取りのように大きく広げた両手で水を上の方に持ち上げて頭の上でパチンと合わせる感じで体を沈ませる。
次に両腕を脇にぴちっとくっつけ「W」のような形で水を持ち上げ、さらに体を沈ませていく。
最初のパチンからこの動作をMAX7回で底に到達するのが目安。8回になると上にあがっていく時に息が苦しくなるからだ。
監視台から何をやってるのかと視線を感じたけど、目が合うとくじけそうになるので無視してその動作に没頭した。
最初の頃は、早く底に到達しようとバタバタとせわしなく腕を動かしていたけど、途中でゆっくりでも変わらないことに気がついた。
それよりも肘をしっかり脇につけて腰の辺りから腕全部を使って、お腹に力を入れ(この動作の表現が難しい)水をぐっと持ち上げたほうが沈むのがわかってきた。
初日はこれを30回やってみた、最後の方はもうヘロヘロだった。
やり終えた後、クロールで泳いだら腕全部を使って水をかいてる感覚がわかって新鮮だった。
次の日はきっと腕が痛くなるだろうな、、、、と思ったけど、スースーしたくらいの疲労感だった。
以降、30回はやらないけど毎回潜るようにしている、体力があるうちは5、6回の動作で底に着くことが出来るようになった。
痩せるまではいかないけど、脇はなんとなくスッキリしてきてるような気がする。
腹筋とか腕立て伏せとかやる気が起きないけど、水の中は楽しい。
底に着いた後、上に浮上する時、シャーっと飛び出していくあのスピード感が何ともいえない。シンクロの選手になった気分だ。
最近は腕を万歳にして浮上、ちょっとしたポーズをつけている。監視台の先生と目が合うと気恥しいんだけど(笑)