ミーハーな興味でミャンマーの人気モデルpaing takhonを検索しているうちに、ミャンマーに関するいくつかのブログを毎日読むようになった。
そのひとつが、スーティリさんの「スーティリのミャンマー暴走ブログ」だ。
短い文章で、でも的確な表現と例えで突いてくる。
たまに胸にチクリと刺さることもある。
迎合せず、切れ味鋭くて、コメントを寄せ付けない雰囲気がある。
だからコメントはごくごくわずか、、、だったのだが、
それがある記事についてたくさんのコメントのやりとりがついた。
記事のタイトルは
『大丈夫か?森崎ウィン大暴落』だ。
日本で活躍中のミャンマー出身のタレント、森崎ウィンさんがミャンマー語で発言したことについての内容なのだが、
発言のどの部分が?という問いに、どの個所がというわけではない、という答えに納得いかないみたいで。
そんな中、誤解を解くべく読者の一人が他の記事を転載した。それがこれ↓
(最近ミャンマーで拘束されたジャーナリスト北角さんが書いたもの)
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沈黙は金ではない
日本とミャンマーで活躍するミャンマー人シンガーソングライターの森崎ウィンさんのフェイスブックの公式ページ(フォロワー数119万人)が大炎上している。森崎さんが13日に投稿した、ビルマ語の手書きの手紙が原因だ。「ニュースを見て悲しい」「僕は正義に立つ」などと、ミャンマー市民にエールを送る内容で、彼の悩みも滲み出ている。しかし、ミャンマー人からは「クーデター以降沈黙を続けたくせに何をいまさら」と強い反発を受けているのだ。
コメント欄では、「あなたはもっとできることがあるはず」「フォローやめました。バイバイ」「善人の皮をかぶった悪魔」などとミャンマー人の集中砲火を浴びている。
実際には、森崎さんはクーデター直後にツイッターでコメントを出すなど、まったく何もしていなかったわけではない。しかし、政変以降の1か月半の間、ミャンマー市民は数百万人が参加したといわれるデモを繰り広げ、国軍側の弾圧が本格化してマシンガン掃射でデモ隊が蹴散らされても、街頭に出てシュプレヒコールをあげては兵士に追われたり、クビを覚悟で職場を放棄したりしてきたのだ。その過酷な中で声をあげている市民の思いからすれば、何もしてないも同然と映ったのだろう。残念なことだが、「世界で活躍するミャンマー人」賞を受賞し、現地のチャートで一位を獲得した彼の名声は、地に落ちてしまった。
私は森崎さんに何回もインタビューして、祖国への思いやミャンマーのファンを大切にする姿勢を聞いている。森崎さん自身はきっと、今のミャンマーの悲劇に対して、もっと多くのことをしたかったに違いない(と信じている)。しかし同時に、所属事務所を含めて周囲から「ビザが取れなくなったらどうする」「ミャンマーのテレビに出られなくなる」など、大きな反対の声があったであろうことも想像に難くない。日本はそういう社会なのだ。芸能人の多くは政治を語らない。問題を見て見ぬふりをすることでリスクが回避できると考えられているのだ。
しかし、今のミャンマー社会ではそうではない。アウンサンスーチー氏も言うように、圧政があれば抵抗することが義務だと考えられている。また、社会活動に積極的な国民性で、逆に言うとボランティアや寄付を行わない人は、金持ちであっても尊敬されない。
市民がこぞって、国軍の蛮行を世界に訴えよう、声をあげて国際社会を動かそうと命懸けでデモやストライキをしているときに、安全な日本にいて、しかも芸能人という発信力も高い立場にある森崎さんが沈黙していることに、大きな批判が集まるのはミャンマー人からすれば当然のことだった。
例えば、人気モデルのパインタコンさんは積極的に街頭に出て喝さいを浴びている。また以前から「国軍寄り」として眉をひそめる人もいた俳優で映画監督のルミンさんも、仲間の芸能人を多数ひきつれてデモを行い尊敬を集めたが、その結果逮捕されてしまった。芸能人も命懸けで反対運動をしているのだ。
こんな中で結果として、日緬の架け橋として活動し、かつては絶大な人気を誇った森崎さんのブランドイメージは、致命傷とも思えるダメージを負ってしまった。この運動が続く間に相当のことをしないと、挽回は難しいだろう。どこか日本のマスコミが、彼の心の中の葛藤をインタビューしてくれないかと思う。
森崎さんだけではない。ミャンマーで事業展開する企業、ミャンマーにファンを持つ日本人コメディアン、格闘家らも同様の立場にある。危機管理の観点から見ても、すでに「静観」や「中立」はリスク回避の手段になりえず、非常にリスキーな選択肢であると、ミャンマーにかかわる外国人は認識するべきだ。
(シェアした投稿をシェアすると文章が消えてしまうようなので、コピペしての拡散歓迎です)
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森崎ウィンさんの発言がどのようなニュアンスだったのかは知らない。
でも一般の人が顔や名前をさらし、命がけで抵抗してる現実において
知名度があり影響力のある人が安全な場所に身を置き、ファンの人気に支えられてる立場なのに、何も発信しないのは、失望と許しがたい感情になるのはわかる。
北角さんの記事を読んでだいたい想像できたので、もう彼女がコメントに反応する必要もないのではないかと思っていたら、
スーティリさんは記事を上げてきた。
そのタイトルも
『森崎ウィン大暴落 AGAIN』
AGAIN、、、って
すごい人だ。
記事には森崎ウィンさんのその発言に日本語訳がついていた。
なぜ大暴落なのかの説明もあった。
読んでああそういうことだったのかとハッキリわかった。
彼の心の中に葛藤があったとして、
もし私だったら、本音は書けないとしても命がけの抵抗をしている祖国の人に向けて、ノートを引きちぎったかのような一枚の紙にメモのように書きなぐることは出来ない。
ミャンマーで絶大な人気を誇る、観光大使でもある彼が発信したものは(日本語訳のニュアンスが正しいとしたら)無難な他人事のような印象を与えるものだった。
だからどの箇所がではなく、スーティリさんは「全部マズイ」と断言した。
スーティリさんは今ヤンゴンに住んでいて、数日前に自宅に銃弾が撃ち込まれた。
ブログは日本語で書かれているとはいえ、拘束されない保障はない。
それでもブログは毎日更新され続けている。
本当にすごい、強い人だ。
(スーティリさんのブログには衝撃的な画像があるので読む時は注意)