コロナワクチンの接種が始まり、予約の電話が繋がらないとあちこちで聞いた。
職場でも(65歳以上の人がいるので)、日々話題で、普段は落ち着いていてそんなことで騒いだりしないだろうと思われる人も、
「一日中電話をかけてやっと繋がって予約がとれたよ~」とニコニコうれしそうな顔で言う。
やっぱり歳をとると「死」というのはより切実に感じるのかなあ。
確かにコロナは怖いし、高齢者は重症化する可能性が高い。
だから早くワクチンを、というのはわかるけど、
ワクチンを接種したからといって、効くのか、どの程度の期間有効なのかわからないし、マスクをすぐはずせるわけでもない。
接種する順番は必ず回ってくるのだから、待てばいいだけじゃないのかなと思っていた。
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田舎の母親は高齢で持病があるので、ワクチン接種は無理だと思っていた。
母自身もワクチンは打ちたくないと言っていたので(心配だけど)、母が決めたことならそうするしかない。
でも近所の母と同年代の高齢者はワクチンの予約をとるのに必死で、一日中電話をかけたけど繋がらないとか、あの家ではお嫁さんがインターネットで予約をとってくれたとか。
誰が予約がとれて、誰がまだ取れないのか聞きまわり、その話題をネタに半日、一日と家に上がり込んでおしゃべりをしていく。。。。
もういい加減にして欲しい。
東京の人は来るなと言いながら、たいした用でもないのに長時間居られたら感染する恐れが高くなるよ!
ほぼ家にこもりっきりの老人ひとりのウチと違って、子供や孫と生活してる人は、どこかからうつされて感染する可能性が高いのに非常識だよ。
「母ちゃん、もう玄関に鍵かけて居留守使え」と言ったが、そうもいかないらしく、聞いていてイライラしていた。
こんな過疎ってる田舎でワクチン接種の早い遅いなんて、人口の多い都会に比べたら焦るほどのことではないのに、何でこんなにガツガツするんだろう?
母にはワクチン接種が万能なわけじゃないから、(接種を終えた近所の人が来ても)手洗いを小まめにすること、お茶のみする時間もほどほどにしなきゃダメだと強く言っておいた。
インフルエンザや肺炎の予防接種だって、全部に効くわけじゃないし、まして1年足らずで大急ぎで作られたワクチンだし、これから変異していくウィルスに効果があるのか、また接種しなきゃいけないのかもわからない。
ワクチン接種=もう元の生活に戻って大丈夫、みたいに勘違いされて、お茶のみに来られるのはほんと困るなあ、と思っていたら、
昨日母から電話があって、通院している医者からワクチン打っていいよと言われたらしく、すでに案内も届き
2回目の接種日が祖父の月命日だとかで、「連れていかれるかもしれない」なんて言うので(年寄はこういうことよく言うよね)、
「ワクチン打たないつもりだったんじゃないの?」と聞いたら、医師が打たないとダメだっていうから打つんだってさ。
不安があるなら止めればいいのに、田舎で昔の人だから先生に悪い、、、、みたいに思っているんだろうな。
予約を取るのではなく、一気に案内を対象者に出して、小学校の体育館でまとめてやることになったみたいで、6月には終わるらしい。
最初からそうすればこんなに騒ぎ立てるほどのことにはならなかったのに。
コロナワクチン接種の田舎のこのちょっとした混乱は日本の縮図だと思う。
我先に接種したい政治家、富裕層、
WHOの事務局長は先進国がワクチンを買い占めてると非難したが、元はといえばコロナが発生した当時、対策するほどのことはないと言ったのは誰?
その後の武漢での調査はどうなったの?
不要不急の外出は控えてと言いながら、自ら食事会や飲み会をやっていた政治家、医師、その他、本気で対策を考えていない。
国民は緊急事態宣言に疲弊しているというより、そういう矛盾した行為にあきれて、何で私たちだけが、、、っていう気持ちになってるんだよ。
ウィルスが弱体化していくのに10年はかかるらしいので、ワクチンを接種しても最低でも2、3年は用心しなきゃいけないだろうし、
コロナの重症化が肺炎に似た症状ってことは、普通の肺炎でも悪化したら死ぬわけだから、治療方法というのも難しいんだろうな。