OクリニックでKさんのリハビリを受けていた時、いつも最後の最後で険悪になった。
仕上げで歩く練習をするのだが「痛い左足で一歩踏み出した時、膝を真っ直ぐにして上に伸び上がるような気持ちで」と言われる。
イメージは理解できるし、やろうとするのだが膝が痛くて上手く出来ない。
自分でももどかしいし、何より膝の痛みをわかってくれないFさんにイラついた。
私だっていつも杖をついて歩きながら、そう歩きたいと思いながら歩いている。。。けど現実には痛くて出来ないのだ。
それが最近ネットで歩き方のコツとして「胸を張るようにして」という説明を見た時、スッと腑に落ちた。
求められてる動きは同じなのに、
「上に伸び上がるようにして」だとどうしても足を踏んで力んでしまって痛みが出てしまう。
でも「胸を張って」だと、意識は上半身の方へ向き力まずに自然と出来る(実際には出来てはいないのだが)
身体の動きを言葉で表現するのは難しい。
同じ表現でも誰かには伝わっても、誰かには伝わらないかもしれない。
表現、伝え方って大事だね。
Iクリニックの理学療法士Fさんのリハビリは1単位(20分)だけだったので、施術は無くヒアリングだけで終わってしまったのだが、その短い時間の中で
私の左側に立ち身体を支え、杖無しで歩行をした。
それでも膝は痛いし、思うようには歩けなかったのだが、予想よりスタスタと速度が出たのに驚いた。
イメージして欲しいんだけど、杖をついてすらヨタヨタやっと歩く人が左半身を支えてもらうだけでどれだけ歩けると思う?
もし素人がそういうサポートをやったら、それでも一歩一歩が精一杯だよ。
がっちりと左半身を抱えられているような、圧迫感、窮屈な感覚はまったく無い。
これが理学療法士さんの技術なんだと思った。
技量の差は個人によるものだろうけど、少なくともリハビリに対する方針はOクリニックとIクリニックではやっぱり違うなと思った。
無言でもなく、世間話を振るわけでもなく、積極的にリハビリの話をしてくれるのはすごくいい。
こちらも躊躇せず聞きやすいし、私も(痛みを理解して欲しいから)自分の表現で話しをするし、理学療法士さんもその表現の中から
私の症状を理解し、どうやったら私に伝わるか、、、と意識してくれるんじゃないかという気がしている。