それは「地三鮮」(ディーサンシェン)という中国料理。
「前略 山暮らしを始めました。」という本で、主人公の若者、佐野が田舎に山を買って暮らし始める。その麓の村の知り合いのお母さんがふるまってくれる手料理にこの「地三鮮」という炒め物がよく出てくる。
材料はナス、じゃがいも、ピーマンで、佐野が「うまい、うまい」と食べる様子が本当に美味しそうで頭にこびりついてしまい、
「地三鮮」がどのような料理なのか、作り方も調べもせず、想像だけで作ってみた。
こちら↓
材料は、ナス、じゃがいも、ピーマン。じゃがいもを千切りにしたのは火の通りを良くするため、それに合わせ他の材料も薄く、細く、になった。
想像だけで作ったけど、美味しかった!
どんな味なのかも知らず、味付けも知らない、そもそも食べたことが無いから本物の「地三鮮」とはかけ離れた物だと思う。(その後検索したら見た目も別物だった)そんななんちゃって「地三鮮」だけど、美味しかった。ご飯がどんどんすすむ。
じゃがいもが入ってるのがポイントだと思う。三つ入れるとそれぞれ違う食感があって美味しい。ナスとピーマンの組み合わせは一般的でも、そこにじゃがいもも入れるって発想はないもの。
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「前略 山暮らしを始めました。」の主人公佐野は山に住んで3日目にはホームシックになり麓の村のおまつりでカラーひよこを3羽買った。
これが瞬く間に成長、130cmほどの大きさになり、そのしっぽは羽ではなく恐竜の尾のような形をしていて猪や鹿をも狩ったりするほどだ。
佐野の隣の山にはそれ以前に山を買って住んでいる若者が2人いて、彼らもまた麓の山のおまつりで買った10cm程度のトカゲと蛇がそれぞれ、ワニのような、大蛇のような姿に成長、その生活ぶりが面白い。
なぜこの3人の若者が山暮らしをすることになったのか、、、なぜ彼らが村のおまつりで買った動物が巨大化したのか、、、、
最初コミックで読んだのがきっかけだが、今は「カクヨム」読んでいる。
佐野と3羽のニワトリたちのやりとり、狩ってきた猪や鹿をさばいて開かれる村の人たちとの宴会、そこで出される手料理の数々を想像しながら読むのが楽しい。
wikiによると『地三鮮は、ジャガイモとナス、そしてピーマンを炒めた料理であり 、中国の東北地方で親しまれている。 地三鮮という名は、これら3つの野菜を「大地からの宝物」に見立ててつけられた。 この料理は醤油と砂糖で甘辛く味付けがなされている』とある。
私は醤油は使ったが砂糖は入れず、甘味はない。本物は材料ももっと大きめに切ってある。たぶん一度油通ししてあるんだろうな。
「地三鮮」は普通に中華料理店のメニューにあるんだろうか?一度本物を食べてみたい。