🔷笹竹(ささだけ)
近所の人からおすそ分けがあった。
この細いたけのこは、一般的には根曲がりたけとか月山たけとか呼ばれているようだけど、ウチの田舎では笹竹(ささだけ)と呼んでいる。
炊き込みご飯にしたり、煮物に入れたり、刻んで卵とじで味噌汁にしたりする。
この皮を剥いていくんだけど、先端の方はマトリョーシカのように剥けば剥くほど剥けて細くなっていくからどこで止めたらいいのかわからなくなるの😂
この近所の人は山菜採りが好きで、いろいろとおすそ分けしてくれる。
山ってさ、ヘビ(まむし)とか虫がいるし、漆の木に触れてかぶれたりもするから経験を積まないと、もしくはそういう人と一緒じゃないと危険だよ。
だから私は山に山菜採りとか一切興味は無いし、何が楽しいんだかわからない。
その近所の人は採った山菜を売ったりもしているから、わりと良い収入になるらしく、どこにいつ何が生えているかわかるから、採りに行かずにはいられないんじゃないかって母が言っていた。
近年熊の出没が多発して、山菜取りに山に入って襲われたりすることがあったよね。
そういう危険があるかもしれないんだから行かなきゃいいじゃん、と思うでしょ。
でも収入という面と、自分だけが知る山菜の生えている場所は教えたくないというのがあって単独で入って、採るのに夢中になって襲われたりするんじゃないかなと思う。
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私は内陸の生まれ育ちなので、海辺の暮らしにはあこがれがある。
青い空と水平線、そして波の音に包まれた暮らしは想像しただけでうっとりする。
でも、
陸か海のどちらかといわれたら、やっぱり陸の暮らしを選ぶと思う。
ドラマ「眠れる森」の深い森の中のシーン、木漏れ日と、静まり返った澄んだ空気感が、私には合ってると本能的にわかるからだ(朝小鳥の鳴き声で目が覚めるのもいいし)
陸の暮らしか、海の暮らしか、どちらが好きかは人それぞれだと思うが、
食べ物に関しては、海の暮らしに軍配があがると思う。
今回連休に帰省して山の恵みをふんだんに食べてきたけど、主には山菜で、一、二度くらいは茹でておひたしでも美味しいけど、それだけじゃあすぐに飽きる。
素材が植物なだけに旨味がないから、天ぷらにするとか何かたんぱく質を入れて炒めるとかにしないと、それだけでは美味しくは食べられない。
その点、海の暮らしなら、魚を釣って刺身とか焼くとか煮るとか、ほんのちょっとの醤油や塩だけで抜群に美味しいよね。素材そのものがたんぱく質だから追加で何かを入れなくても十分に美味しいし、飽きないよね。
魚が釣れなくても貝を採る、という手段もあるし。
陸の暮らしでたんぱく質を得るのはハードルが高い。危険だし技術も必要でそんなに簡単には獲れないだろうし。
たとえ小動物だとしても(鶏とかね)絞められる?植物でも生き物でも命をもらうことに変わりはないけど、ハードルが高い・・・・
鶏を飼って卵を産んでもらうとか川で魚を捕るか、あとはいなごを捕るとか(笑)
今はスーパーで何でも買えるから考える必要はないんだけど、どっちと聞かれれば海の恵みのほうが大きいなって思っただけ。
でも、ひとつだけ、それだけで美味しい野菜がある。
それは里芋!タンパク質を入れずとも、醤油で煮っころがし(ダシは要るな)で美味しい。
皮ごと蒸して、塩をちょっとつけて食べるのも美味しい。
飽きない、とはいえないが、私はこれだけはかなり飽きずに食べられる。
🔷煮物
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野菜だけの名もなき煮物 |
産直で買った里芋を入れた。
この季節に売られているのは珍しく、種芋としてとっていた物を使わなくなったから出したのではないかと母が言っていた。
名前は忘れてしまったけど、ブランド品の里芋だった。
ほんと美味しかった😋