🔷ぶりの味噌漬け
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「農家のくさひろ」さんネタをもうひとつ。
「茶碗一杯のご飯を作るのにどれくらいの面積が必要か」という視聴者の質問があって、
それは、0.15㎡で、30cm×50cmの面積で玄関マット一枚くらいの大きさという答えが出たのよ。
稲も改良され技術も進んで収穫量も上がっていると思っていたけど、茶碗一杯にそんなに必要なんだとちょっと予想外だった。
母の実家は農家で、祖父(母の父)から大人ひとりが一年分食べる米の量は一俵(60kg)って聞いていたんだって(昭和2、30年代)。
今と違って主食は圧倒的に米で、たくさん食べていたんだろうね。
時代劇とかで、各大名が治めている土地を、何万石みたいな表現をよくするけど、
加賀百万石って言うじゃない。
この石(こく)っていうのは、豊臣秀吉の太閤検地で使われた体積の単位で、一石(=150kg)は大人の男性が一年間食べる米の量なんだって。
ってことは、
加賀百万石は百万人の男性が食べていける、それだけの土地があり大きくて兵力がある、経済力がある、米の収穫量=国の力を示していたんだね。
収穫量の単位が大名の力を表すくらい、米って日本人の主食で欠かせない物だった。
一石=150kgで男性が一年分食べる米の量を生産するってものすごい重労働だっだだろうね。
人力しかない時代、どれだけの労力がかかったことか・・・戦にも駆り出されれば男手もなく、でも年貢は納めなきゃいけないだろうし、天候不順で不作や飢饉もあっただろうし、
自分たちが食べる分なんてあったんだろうか?
今は米以外にもパンとかパスタとか食べる物はいろいろあるけど、この先どれかひとつと言われたら私は絶対米を選ぶ!
玄関マット1枚(30cm×50cm)で、やっと茶碗一杯のご飯だよ、大切に食べようと思った。