憑依したかのような演技を目の当たりにしたら共演者も燃えるというかそれに応える以上の演技をしよう思うだろう。
だから演技力だけじゃなく、それだけ入り込んだ、役になり切った時間を共有すれば感情が芽生えるのも当然な気がする。
下支えするスタッフを含め、制作現場は大変だろうけど動画からは楽しさが伝わってくる。生活のためではない自分の好きな仕事に携われるのは幸せだと思う。（メイキングの動画を貼っていたんだけど消えてしまった）
最終回ではリコはレンになることを選び、直輝のこともミスパンダの記憶も消し去ることを望んだ。
それはお互いを忘れるということ。
レンになったリコは直輝とすれ違っても気がつかない。そして直輝もリコとの記憶を自身で消し去る。。。鏡の前に立ってはちみつグルグルして倒れるという（笑）
その後、偶然同じ店に居合わせ、パンケーキを注文し、二人が横並びではちみつグルグルする場面が最後となった。
横浜流星、いいよね～、目がいい！怒りも、悲しみも、やさしさもその目に宿る、とても魅力的だ。同じく伊藤健太郎の目もいい！アーモンドのような形の目が。いつも見とれてしまう。
オバなのに熱く語ってしまった（笑）
第一回目から見ていないのでどういう経緯で直輝とリコが出会ったのか、なぜミスパンダに仕立てたのか、催眠法がはちみつグルグルなのかは知らないままだが、面白かった。
続きがあったらいいのにと思ったらHuluで配信されるらしい。
このドラマを見ていて思い出したのは、中山美穂、木村拓哉主演のドラマ「眠れる森」だ。
子供のころ一家殺害事件に巻き込まれ、唯一生き残ったヒロイン。
その悲惨な記憶は催眠によって塞がれ、忘れたまま大人になって行くのだが、ある日木村拓哉が現れ、次第に過去を思い出し（思い出させて）、最後に真犯人が暴かれるのだが、
ハッピーエンドで終わって欲しかったのに、約束の森へ向かう木村拓哉が突如電車の中で意識を失い倒れ、ヒロインはそれを知らぬまま、森の中で眠るように待ち続けるという場面で終わってしまった。
その森というのが緑色というより若葉色の葉が生い茂る、明るいとまではいわないけど木洩れ日が差して、静かで澄んだ空気で満ちているような穏やかな画面に、海か山かと言われたら、やっぱり山の緑の方がいい！と思いながら見ていた。
もう昔のことで記憶が定かではないけど、焼けて草木も失われた地面のような悲惨な過去を催眠という方法で緑で覆いつくして塞いでも、何かをきっかけにいつかはその地面から芽吹いてくる（過去を思い出す）とゆーよーな、セリフがあったような気がする。
実際にこういう催眠療法があるのかどうかはわからないけど、お互いの記憶を消し去ったかのようでも、その地面が残っているのなら、いつか何かをきっかけにリコと直輝はまた巡り合うんじゃないかと予感させるに十分なエンディングシーンだった。
Ｈｕｌｕは契約してないのでたまにスペシャルで見せてくれないかな。
