円形脱毛症をエキシマライトで治療してくれそうな皮膚科を検索した。
駅近で平日夕方以降、もしくは土曜日に診療してくれるところを探した結果、日本橋に今年開業したばかりのクリニックを見つけた。
オンライン予約でエアー順番待ちではなく、ちゃんと時間の枠がとれるところで意外と空いていたので、すぐに予約その日の夕方に行くことにした。
狭いけどクリニックはピカピカで真新しく、診察室のドアは障子の引き戸でおしゃれだ。会計も電子マネーが使える。
コロナの影響があるとは言え、予想以上に空いていてやや不安になる。
名前を呼ばれ診察室に入っていくと、あ、失敗だったかもと感じた。
女医のソワソワした言動から経験の浅さがみてとれる。
ネットで予約した際に備考欄に「円形脱毛の治療で」と書いたが見てないのだろう。
「どうされましたか」と聞かれたので、かくかくしかじかで円形脱毛箇所が増え、広がってると説明すると、
じゃあ見てみましょうと言いつつ、ただそっと髪の毛を一度触った程度で、
「髪の毛ははえています、白髪があるからハゲてるように見えるんじゃないですか?染めればわからなくなると思いますよ」と言われた。
私はどうしたらハゲが隠せるか聞きにきたんじゃない!
埒が明かないのでエキシマライトで治療して欲しいと言ったら、
えっ、エキシマライト!?照射時間ってどのくらいだっけ、と目の前のパソコンで検索をかけ、
助手にも聞き、奥のカーテンを少し開け院長(と思われる女性)にも聞いて、横にあったエキシマライトをひっぱってきて、助手と二人で私の頭に照射した。
円形脱毛箇所ではない二ヶ所に2、3秒。。。
たまらず「そこじゃなくて、左側の方が大きいんですけど」と言ったら、慌ててそこにも照射してくれた。
エキシマライトを照射するとほんのり温かいらしいけど、そんなの感じる間もなくちゃちゃっと終わって、
医師、助手、患者が演じるコントみたいだった。
診察室に入ってから出るまでたぶん3分間くらいの出来事だった。
私は何としてもエキシマライトで治療してもらいたかったわけじゃない。
向き合ってちゃんと診て欲しかっただけだ。その上で治療の希望が通るなら受けたかっただけだ。
なのに脱毛が何ヶ所でどの程度の大きさなのか診もしない。
医師としての経験値の多少にかかわらず、まず「診る」って診断の基本じゃないの?
今はカルテも入力だから医師がパソコンに向かざるをえないのはわかる。
でもひどすぎるよ。
学力が高いだけで医大に入って、人の気持ちを察することのできない人が医者になっただけだ。