エキシマライトをあててもらった皮膚科にもう行くまいと思ったが、明らかに経験の浅い医師だったので、院長に診てもらってから決めようと再度予約して行ってきた。
でも患部をチラリと見ただけで言われたのは
「毛が生えてきてるし、病的なものではないので治療の必要はありません」だった。
正確な言葉は覚えてないけど、不要な治療はしないのが方針だとも言われた。
言われた瞬間、言い返そうといろんな言葉が頭の中を駆け巡ったよ。
治療が不要ってことは、何もしないでも治るってことですか?これ以上広がらないってことですか?と。
でも「治療は不要」と言い切ったのは、来なくていい、来るなという意味だと思った。
先日のエキシマライトの件が気に入らなかったのだろう。
でも、患者に言われてあたふたとそうしたのは、医師が未熟であり、それを知りながら診察させ診療費をとってる院長であるあなたが原因ではないの?
「病的なものではない」は理解できる。
深刻な脱毛はこんな抜け方じゃないというのはいろいろ調べたから。
毛は生えてきてるのかもしれないけど、圧倒的に地肌が見えてる部分が多く、範囲も数も広がっている。現在進行形なのにこれって何もしないでいいの?
円形脱毛症の治療といっても確実な方法なんてないのかもしれない。
もっと広く言えば、あらゆる症状の診断も治療も確実で明確なものなんてほとんどないのかもしれない。
対処療法が精いっぱいでそれがたまたま上手くいった、合った、改善されただけなのかもしれない。
医師の立場でないとわからない苦労もあると思う。
治療の得手不得手、興味の有無もあるかもしれない。
だとしても患者の立場になって考えたら、伝え方ってもっと他あるんじゃないの?
まだ若い女医の目をじっと見た。わずかに瞳が揺れる。
伝え方に気づかないのではなく、あえてしなかったのだ。
言い返しても気分が悪くなるだけだと思った。診察時間はやっぱり3分くらいだった。
帰り道、どう言われれば納得できたのか考えてみる。
「病的なものではないから治療は不要だけど、あなたがどうしても気になるなら塗り薬をだしましょうか?」でもいいし、
「治療は不要だけれど、必ず治るとも言えない、でも病的なものではないから、もう少し様子を見てもっとひどくなるようだったら来てみて」でもいい。
もしくは
「円形脱毛のはっきりした原因、治療というのはまだわからない、でも病的なものではないから私はこのままで様子を見てもいいと思う」でも良かった。
あとは無難に本音は言わずに「塗り薬出しておきますね、気長に治しましょう」でも別に良かった。
言い返せないよう、言葉尻をとらえられないようあえて「病的なものではないから治療の必要はない」と短い言い方をした医師。
不要な治療で患者に負担させたにというようなことも言ったけど、
一般診療とは別に、パンフレットをたくさん並べ保険適用外のシミや美容治療を前面に出している(他のクリニックもそうだけど)おしゃれな造りにしてるのもそのためだろうし、
お金を出しさえすれば不要でも治療するんだから矛盾してるよ。。。。
ま、私の言うことは真実ですというような占いみたいな診断だったな。
一年前は一円玉くらいの大きさの円形脱毛がひとつだったのが、今は5、6個くらいになってひとつは卵くらいの大きさになっている。
つい最近まで円形脱毛を気にせずに生活してきたのに自然に治るどころか悪化している。。。。
話もよく聞いてくれず、よく診てもくれず「治療不要」と言い放たれて終わり、これで傷つかない患者のほうがおかしいでしょ。
頭がハゲて不安で気落ちしてるのに、医師のひと言で心も悪化したよ。医は仁術はドラマの「仁」だけだ。
駅に戻る途中、また「じくう」をチェック、看板の灯りもついて中もそのままだった。でも閉店しちゃったんだよね。。。
どこへカットしに行けばいいのか探さなきゃいけないし、治療不要って言われてもそのままには出来ないし、あ~気が滅入る。