コロナ感染拡大で雇用を守るための雇用調整助成金の財源が枯渇してしまってるようだ。
雇用調整助成金の財源は私たちの給与から引かれる雇用保険料と会社が負担する分とで成り立っている。
失業給付や育児休業給付金、高齢者雇用継続給付金とか雇用保険料が財源になっているのは知っていたが、
ニュースには
『雇用保険には、保険料を①企業と労働者が折半して負担し、失業手当に充てる「失業等給付」と、②企業だけが負担する職業訓練や失業予防など「二事業」の二つの事業がある。』
とあった。
「雇用調整助成金」は②から支払われていて、これがすでに底をつき、①から借りて穴埋めしている状態だという。
なんで2つに分けてあるのか、「二事業」って何?と調べてみたら
すごくわかりやすい令和3年度の雇用保険料率表があった。↓
(雇用保険料率は事業の種類によって異なる)
労働者負担が 3/1000
事業主負担が 6/1000
合計 9/1000
(労使負担の合計9/1000を雇用保険料として納付している)
給与支給額が30万円だった場合
労働者負担 300,000円×3/1000=900円①
事業主負担が300,000円×6/1000=1,800円②
となって①が労働者への給付金、②が職業訓練や失業予防等の「二事業」にあてられるってことだ。
①は私たち労働者の互助会みたいなもんだね、みんなから薄く広く集めて助け合うみたいな。
失業を予防するために特別休暇や時短勤務をしても事業主が給与を支給していれば②から「雇用調整助成金」が支払われる。
目的別にちゃんと分けてあるんだ。
でも②が枯渇してしまったから①の財源に手をつけてしまっている。
本来①は労働者が労働者のために積み立ててるんだから手をつけちゃいけないよね。
Go toもだけど、いったん決めた予算は使い切るみたいな融通のきかないことをやるのに、何で労働者の積立金には(立替とはいえ)手をつけるんだろう?
それならGo toの予算を使って欲しかったよ、もしくはアベノマスクの260億円をあてて欲しかったな。
雇用保険料率は小さいから上がっても、金額はそう大きくはならない。
それよりも健康保険料が上がるとなるとこれは大きいと思う。
コロナ感染の治療費はそうとうかかっているはずだ。
無料で接種してるワクチンだって税金で買ってるわけだし、これが健康保険料に反映されるのかどうかはわからないけど、
コロナ感染拡大にともなって医療費が増大してるのは素人でも気づく。
現在の協会けんぽの保険料率は9.84%(東京)
標準報酬が30万円だった場合の保険料は
300,000×9.84%÷2=14,760円(本人負担分)
介護保険もはいってると(40歳以上)
300,000×11.64%÷2=17,460(本人負担分)
ここからどのくらい上がるんだろう?
給料は上がらないのに、、、、、、考えると暗くなる。