たぶん私は「変形性股関節症」なんだと思う。
足の痛みに耐えられずあのクリニックに飛び込んで、レントゲンを撮ってもらうと同時に、診察台に寝て股関節の動きのチェックを受けたけどその時は何ともなかった。
けっこう認知症が進んでいるのに、いざケアマネージャーのチェックを受けると、その時はしっかりとした受け答えで認定が下りないのと似てる感じかも。
例えば長時間正座した後に立ち上がろうとすると、足がしびれてちゃんと立てないし、よろけて方向が定まらないよね。
それからほんの少しすると足が痛くてたまらなくなってくる。
私の場合も足が痛くなった最初の2週間は、(確かに痛かったんだけど)まだしびれのような状態だったのかもしれない。
それで本当の痛みが出てきたのは3週間目以降だったのかもしれない。
レントゲンで骨には異常はないし、股関節の動きでも確認できない。だから医師は「座骨神経痛」と呟いたんじゃないのかな。 迷って断言しないだけ、誠実だと思う。
どこがどんな風に痛いか言葉で伝えるのは難しい。
どう想像力を働かせてみても、産みの苦しみは産んだ人じゃなきゃわからないのと同じで、
「変形性股関節症」を患ってみなければ医師にはわからないよ。
経験とデータからたぶんこれだろう、と診断を下しているんだと思う。
その診断が正しくない場合もあるから、病院をハシゴする患者も出てくるんだと思うし。
どうしてもハッキリさせたければCTなりMRIなり高度な機械で検査するしかない、でもそれと治療はまた別だと思う。
こういう骨というかスジというか筋肉を痛めた場合は対処療法か手術しかない。
誰だって出来れば手術は避けたいから、効くかどうかもわからない電気椅子やローラーに気長に頼るしかないことを医師もわかってると思う。
千差万別というか症状や痛みはそれぞれで、若ければ完治するかもしれないけど歳をとればとるほど治るというのは難しいのだと思う。
私は医師に診断を下して欲しいわけではなく、とにかくこの痛みから解放されたい。
ネットを検索すると、治らない、手術、ということしか出てこない。
私は「変形性股関節症」であったとしても、骨までには影響してなくて炎症を起こしてるんじゃないかと思ってる。
痛みがはじまってからもう4週間が経つ。最初の頃と比較して痛みはどうかと問われると、痛み止めを飲んでいるから何とも言い難い。
症状だけを突き合せれば、突然歩けなくなるほどの痛みになった私はすでに末期ということになる。
でもどうしてもそうとは思えなくて(思いたくないのもある)、時間はかかっても何とか元に戻りたい、戻れるんじゃないかと考えている。