毎日の電車通勤は憂鬱だ。
足が痛いため座席に座りたい、でも座ってる人の前に死神のようにフラリと立って席を譲ってもらうのは心苦しいので、最近朝は優先席付近の列に並んでその席に座ろうとしている。
仮に優先席にすでに誰か座っていたとして、席を譲ってもらうのは普通の座席よりは心が痛まないし、こういう体調なのでごめんね、ありがとうという気持ちだ。
ところがその優先席が優先されない席になっている。
列に並んでいて気がついたが、その優先席に何がなんでも座ると決めている人がいる、特に朝。
座ったら降りるまで顔は下を向けたまま寝たフリかスマホをいじるかで、目の前にどんなヨボヨボの高齢者が立とうと、妊婦さんが立とうと、2本杖の老人が立とうと一切顔は上げない。
夕方の帰りの優先席も似たような状況。。。。
もちろん譲ってくれるやさしい人もいるよ。でも状況としては優先席が優先されない席になっているのが現実。
私としては、もしどうしても体調が悪くて辛かったら、優先席ではなく普通の顔を上げてる人の座席前に立ったほうがいいよ、とアドバイスしたい。
もうそれでいいよ。ガマンすることはない。譲れる人は譲ってくれるから。
杖を持った私に目の前に立たれたら、チッ、と思うかもしれない。足が痛いなら家にいろよ、と思うかもしれない。
でも私も生活があるんでね、通勤しなきゃいけないんです。
ヨボヨボの高齢者も、妊婦さんも、2本杖の老人も移動しなきゃいけない事情があるから電車に乗ってるんだよ。
普通に健康で体が動く人には何てことないことでも、体調の悪い人には電車内で立ってることが辛いこともあるんだよ。
私は自分がこうなるまで、あまり優先席のことは意識したことがなかった。
優先席でも空いてる時は座ってもいいと思う。ただそういう辛そうな人が目の前に立ったら譲って欲しいと思う。
私はエレベーターでの移動も多いんだけど、ある時その列の先頭にベビーカーを押す外国人夫婦がいた。
そのご主人が後ろを振り返ると私を含め、足の不自由な人やキャリーバッグを持ってる人を見るや、奥さんに一言二言話し、列を離れ近くの階段を下りていった。
私に席を譲ってくれたアレク似の男性といい、こういうことは外国人の方がスマートだよね。
席に座りたい気持ちはよ~くわかる、朝は朝で疲れるし、夕方はもっと疲れるから座りたいよね。
でも寝たふりで座席を死守というのは恥ずかしくないかい?