旧居近くでの用事を済ませ、またヨタヨタと駅に向かって歩いていた。
ちょうどカフェの前を通りかかった時、後ろから自転車がサーっと私を追い抜きちょうど目の前で止まった。そしてなんと自転車を歩道をふさぐように斜めに止めた。
歩道は人がすれ違える幅はあるものの、その自転車は一般的なのよりも大きめで私は先に進めなくなった。
自転車に乗って来たその兄ちゃんはカフェの隣のバーに入って行った。
はは~ん、これってウーバーイーツ?
そしたら、カフェから女主人とその娘と思われる2人が勢いよく飛び出してきて「こんな所に止めちゃダメじゃない!!、人が通れないでしょ!」と怒りの声をあげた。
兄ちゃんはバーの中だから聞こえていないし、発した言葉とは裏腹に歩行を遮られた私のために言ってくれたのではないのは明らかだった。
2人がバーに入ろうとした時、配達商品を受け取った兄ちゃんが出てきて、ガミガミと注意した。
私はそっとその場を離れた。
思うに、2人が飛び出してきたのは、たまたま見かけたからではなく、そういうことが何度も繰り返され、腹に据えかねてのことなのだろう。
バーはもともとは昭和風のスナックだった。それがいつの頃か、おしゃれなバーに変わった。外から店内も見えるし、客層も若く、最近もすごくおしゃれな内装に改装したばかりだった。
片やカフェは、バー開業の数年後、もっと駅近にある広いビルの1階にオープンした。ここもおしゃれな内装で、店の裏手にウッドデッキを作りテーブルを並べすごく繁盛していた。
このさびれた○○商店通りにしては目立つカフェだったのだ。
それがコロナになり、その影響なのか別の理由なのかわからないが、現在の場所に引っ越してきた。
広々とした最初のビルと違ってそこはもともとは老夫婦の営む小さなお菓子やさんだった(たばこも売ってたかも)、間口は客ひとりが立つのがやっとの広さで、私は一度も入ったことはないがチラリとみるかぎり、とにかく狭そうで、ここに水回りやテーブルを置けるのだろうかと不思議だった。
そしてバーとカフェが隣り合うこととなった。
バーはもともとは夕方からの営業だったから、夜には閉店するカフェと重なる時間は少なかったはず、、、、でもバーはいつの頃からか日中もウーバーイーツによる配達を始め、営業時間が重なるようになってしまった。
一番悪いのは歩道を自転車でふさいだ兄ちゃんだ。
でもそういうウーバーの人がバイクや自転車で取りに来るなり止めるには歩道しかなく、バーの入口をふさがずに止めるとなるとカフェの敷地(入口近く)にもまたがってしまう(それくらい間が狭い)、、、これが2人には腹立たしく、いつも目を光らせていたのだろう。
2人の怒りの先はウーバーの人ではなく、配達を始めたバーの人に向けてのことだと感じた。
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たまごトースト
ゆでたまご、玉ねぎ、マヨ、塩こしょう、青のり、キャラウェイシード
※作ってみての反省点
・玉ねぎだけじゃなくきゅうりのピクルスとか入れられれば良かった。パンチがない。でもピクルスを買ったとして使いきれるかどうか、、、、それが迷いどころ。