スーパーに買い物にいかなきゃなあ、と思いつつも天気予報を見ると今日の気温は35℃、もう行く気が失せる。
どうしようか迷っているといとこからLINEが入って来た。叔母を連れて近くまで来てるからランチをしないかとのお誘い。
んーーー、暑いしな、近くといっても歩くのはツライ、でもめったに会う機会もないのだからなと、会うことにした。
◇
この猛暑なのに最寄り駅のエレベーターはベビーカーを押す家族連れが多くなかなか乗れない、駅のホームも人でいっぱい。待ち合わせしたターミナル駅も直結してる商業ビル内も大混雑でびっくりした。
連休初日だからなのか、夏休みだからなのかとにかく暑さなんて関係ない人の多さだ。ランチをするにもまだ昼前なのに順番待ちの人でいっぱいで、お店を選ぶことが出来ない。
なんとか定食の店に入れた。
叔母と会うのは数年ぶりだが、そんなに変わってはいなかった。はずむ、とまではいかないが普通に会話は出来る。
話題が亡くなった叔父の話になった時、今にも泣きそうな顔になった叔母。
ああ、きっかけはやっぱっりこれだな、と思った。
叔父が亡くなったことで、意欲、気力をなくしてしまったのだ。
私のこの足さえ普通に動いてくれたら、いくらでも叔母を訪ね力づけてあげたいのに出来ないもどかしさ。
私の足を心配して手をとって一緒に歩いてくれる叔母。
夏なのにその手が冷たくて、あ、母とやっぱりきょうだいだなと思った。