きょうだいからの電話を避けるようになった母

2024/08/04

帰省 両親のこと

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2日おきくらいにボケ気味の母の姉と妹から母のスマホに電話がかかってくる。受信音量が高いため会話はまるっと隣にいる私にも聞こえてくる。

ある日夕飯を食べ終えた頃、叔母(姉)から母のスマホに電話がかかってきた。 どうやら電話帳が見当たらない、子供が勝手に捨ててしまったんじゃないかというような話をしていた。

母は姉の会話を否定せずのらりくらりとかわし、1時間くらいで終わった。

もし姉の会話をまともに受けて、誰に電話をかけるつもりなのかと聞いて、じゃあ○○さんの電話番号を調べて欲しい、なんて流れになっても困るから、返事にも神経を使うだろう。

妹は妹でいつもの同じ会話の繰り返し「長話になってごめんね」と今にも電話を切りそうになっても実際は切らず、何度もこのフレーズを繰り返し、やっと1時間くらいで終わる(苦笑)

その後姉からまた電話がかかってきて、電話帳が見つかったようだった。それを「これ電話帳かな、ジーペ・・・」というのが聞こえた時は、あ、、、わざわざ右から読むのか、と唖然とした。

母もそれまでは姉に話を合わせていたのに、嫌気がさしたのか返事がぞんざいになり、30分も過ぎた頃「あ、ごめん、玄関に誰か来たみたい」とウソをついて電話を切った。

直後がまんして姉の会話に合わせていた分、それが愚痴になって私にかえってきた。

病気なんだから仕方がないとはわかっていても、延々とくだらない会話に付き合わされてはキレたくもなるだろう。でもその後、後悔もする。哀れにも情けなくも思うんだろうね。血のつながったきょうだいだから。

翌日の朝、その姉からまた着信があったが、母は折り返しかけたりはしなかった。

姉には近くに住む子供がいてほぼ毎日のように来ているからたぶん大丈夫なはずだし、母も体調が万全とはいえず、自分の心に余裕がなければ他の誰かにやさしくなんて出来ないし、それでいいのだ。それにこの猛暑だし、、、

母はまだボケてはいないけど、その傾向にはある。

昔私が早朝プールに通っていた時の仲間に、Kちゃんという80歳を超えたおば様がいた。自立していて子供には頼らず、質素な身なりなのにデパートのおしゃれな美容室に飛び込んでカットしてもらったり、電車の中では俳句の本を読み、プールでは自分にメニューを課して黙々とこなしている、、、面白いし、しっかりした人だった。

それがある時から同じフレーズを繰り返すようになった。「プールに通えて幸せ」、これを会話の中で何度も繰りかえすから、周囲の人は嫌になって離れていった。頭ではわかっていても私もその一人になってしまった。

母は野球が好きで、ニュースやワイドショーで大谷選手が出ると「出れば、必ず打たなきゃいけないプレッシャーで大変」みたいなことを言う。

朝見ればそれを一回、夕方に見ればまた一回で。私は「朝も言ってたよ、2度目だね、いつも同じこと言ってるね」と言いたいのをぐっとこらえる。

「そうだね」と合わせればいいのか、「それがプロなんだし、大金もらってるから当たり前じゃん」と本音を言えばいいのかわからず、帰省中だまった過ごした。

母のフレーズはこれ以外にもあって、Kちゃんの傾向が出てきている。

歳をとればどこかにガタが来るのはしかたない、でも母よ、

スマホでも何でもいいから興味を持って

ボケずにがんばってもらいたい(笑)










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