また風邪を引いてしまった
予定ではサクッと薬だけもらってすぐ出てくるつもりが、いつものように待合室に足を踏み入れたら両脇にオヤジがズラリと腰かけていた。
げっ! |
ざっと10人くらいいたのかな、言い方は悪いけど半端ない場末感というか。。。。働いているという現役感のない人たちだった。
私の隣のオヤジが向かい側の男性に話しかけていた。
A「あのよ、玉ねぎを買ってよ、薄くスライスしてさ、水にさらしたのにドレッシングかけて食ってみな、違うから」
B「・・・・でもオレ、まな板も包丁もねえんだよ」
A「・・・・コンビニでよ、そういうサラダ売ってっから、買って食ってみな!」
顔を上げることができぬまま耳だけで会話を追う、
たぶん体調の良くないBに対してAが食生活のアドバイスをしたのだろう。
そこにまた別のオヤジDが登場
D「今日はずいぶん、混んでんな。Cさん、今日は何?」
C「オレ?風邪、Dさんは?」
D「オレ?糖尿!」
C「Dさん、いくつだっけ?」
D「オレ?64!」
どんよりとした会話が続く、あ~来るんじゃなかった、もう帰ろうかなと内心後悔した。
そこに足を引きずったご婦人が登場、そしたら一斉にオヤジが立ち上がって席を譲ろうとした。
人は見かけによらないというか、立つことすらかったるそうにしていたのに意外だった。
それにしてもこの日は待たされた。。。。オヤジ達も口々に「今日は長げえな、昼すぎちまうかもな」と言っていた。
時間は経つがオヤジの数が全然減らない(苦笑)
ジリジリしながら待ってやっと私の名前が呼ばれた。診察室に入るといつもの医師とは違う、若い人だった。
でも診察手順は同じで、私は薬が欲しいだけだからまあどちらの医師でも良かったけど。
私が診察から戻るとほとんどのオヤジの姿はもうそこにはなく、Dが長椅子の背にもたれ居眠りをしていた。
で、目を覚ましたかと思ったらおもむろにバッグの中に手を突っ込み菓子パンを取り出し食べ始めた。
それを目にした受付の人が「Dさん、ここは病院ですから物を食べちゃいけません」と注意した。
素直に「ハイ」と返事するD。口の開いたバッグには他にも菓子パンが見えた。
やっぱり病気だよね。
いつもの医師ではなかったせいか診察に時間がかかってすごく待たされた上、どんよりとしたオヤジたちに囲まれ、もうここは止めようかなと思った。
でも真新しくてピカピカで最新の機材がそろってるクリニックが良いかといえばそんなことはないわけで、
ここは院内処方だから診察後に薬局へ行って待たされることもないから、具合の悪い時は本当に重宝する、
だから、やっぱりまた来ると思う(笑)